脳科学・遺伝学に基づく「催眠療法」
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催眠と催眠術

 
 本書では、催眠現象一般を“ 催眠” と表現し、ショー催眠などのテレビや舞台など(エンターテインメント)で披露される催眠手法を“ 催眠術” と表現します。

 本質は同じでも、人を催眠状態に変化させる手段(テクニック)や効果、催眠状態の活用の仕方や誘導内容(状態)が違うからです。

 もう少し具体的にいえば、催眠術は、一時的な効果を引き出せればそれで目的を果たしますので、そうしたテクニックを駆使します。それゆえに、持続する催眠効果が命ともいえる催眠療法のテクニックとは全く違うのです。

 ただし、人の心に恐怖や不安を与えるような催眠術による催眠暗示の場合は、また話は別で、人によっては持続的効果(恐怖や不安)が発生することもあります。

 催眠の本質を知ることは、人の心の秘密や謎といったメカニズムを学ぶことでもあります。そしてそれは、脳機能へのアプローチのテクニックを身につけることへともつながります。

催眠支配


 私が催眠を研究し始めたのは 19 歳のころからですが、振り返れば、もっと幼いころから興味があったように思います。

 瞬間的に人に催眠術をかけて、思いのままに支配する瞬間催眠の現象を見て以来、催眠術に強い関心を抱き続けてきました。

 私は、一瞬に相手を催眠状態に導く「瞬間催眠」は現実に可能なのかといった答えを求め続けました。

 催眠術に関する書籍は、明治時代からの出版物が古書店には残っていて、何冊も買って読み漁った記憶があります。

 特に私は、“ 瞬間催眠術” の技法を探し求めていました。この瞬間催眠術の技法は私の催眠研究の最大の課題であり、これを解明することこそ、催眠の本質(奥義)を極めることでもあると位置づけていました。

 しかしながら、どんな書物にも答えは見つかりませんでした。「瞬間催眠法」や「瞬間催眠」と銘打って説明されている項目があったとしても、それらは全て事前に催眠に入り易く訓練された(条件づけされた)相手が対象の技法であり、全く初対面の相手への技ではなく、そうした書籍からは学べるものがなかったのです。

 しかし、幻滅しつつも書籍で学べなければ自分自身で開眼するしかない、という思いで追求し続けていた若い時代もありました。

 私にとって、催眠術は予備催眠(事前に催眠に慣れさせること)や、ラポールといった相手との信頼関係、相手に深呼吸をしてもらい気持ちを落ち着かせるなど、馴れ合いの催眠術ではなく、初対面の人に瞬間的に催眠術をかける技術がこの世の中に存在するものかどうかが、最大の関心事で探求し続けたのです。

 探求の結果、それは間違いなく存在していました。誰にも習うことなく、催眠の本質を追究した結果、私の試行錯誤の経験や気づきの中から到達した結果として、一瞬で相手を支配してしまう瞬間催眠術は可能でした。

 催眠に関する十分な知識と、ある一定の領域を理解しマスターしたレベルにいたれば可能だったのです。

 そこで私は、これまでテレビ出演時や講演などで機会があるごとに、到達することができた「瞬間催眠術」を披露してきました。

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