脳科学・遺伝学に基づく「催眠療法」
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慢性疲労症候群


 十分かつ理想的な睡眠が確保できないと、肉体的な疲労感がとれにくくなります。これが慢性疲労症候群として知られる状態です。

 慢性疲労症候群の症状は、十分な睡眠をとっているつもりでも、朝目覚めたときに疲労感がとれず、起き上がるのが困難な状態です。この状態では疲労感だけでなく思考力も低下し、やる気がわかず、身体的にも様々な原因不明の症状が現れ、日常生活に支障をきたします。

 脳の視床下部からの命令で、その下に位置する下垂体から体内に様々なホルモンの分泌を促す刺激ホルモンが分泌されます。そうした機能が正常に働かなくなった状態です。正常な働きが保たれていれば、そうした活動が睡眠中に行われ、朝目覚めた時に熟睡感を得て疲れがとれた状態を体感できるのです。

 慢性疲労症候群になると、身体的な倦怠感だけでなく、精神的にも疲弊し、正常な睡眠がとれなくなります。この睡眠不足は感情にも影響し、否定的な情報の記憶を神経回路に刻みやすくなります。前頭葉の領域が正常に機能しなくなることで、否定的な認知に反応する脳の領域(扁桃体など)が過度に反応するのです。

 もちろん、高次脳機能での思考過程も複雑な課題をこなせなくなります。例えば、想像力や直感、ひらめき、アイデアを生む思考は低下します。また、道徳的判断も鈍り、報酬系の脳領域も混乱します。様々な面における注意力を維持する脳のネットワークの反応も鈍ってしまいます。

 私たちが心身の健康を維持するためには、生活習慣を見直し、ストレスを緩和させて、良質な睡眠を手に入れることが必要なのです。

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