脳科学・遺伝学に基づく「催眠療法」
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眠りがもたらすもの


 睡眠という私たちにとって重要な生理機能は、複雑に絡み合った脳機能システムによって、睡眠と覚醒が繰り返されています。睡眠中は、脳内では様々な神経伝達物質や電気信号の変動が起こります。

 眠りとは、一部の脳内物質や神経が関わって睡眠と覚醒が生じるような単純なものではありません。様々な脳機能が働き、様々な睡眠物質が多層的にしかも複雑に関与しており、とても複雑な現象といえます。

 そのため、眠りへのプロセスは複数の働きによって進み、予備的プログラムも用意されていて、どこかに不備が生じても別の手段で眠りを確保できるようになっていることも分かってきました。それだけ、睡眠は生きていく上でなくてはならない時間なのです。

 しかし、私たちの心が病んだり、精神的ストレスによって脳内システムが混乱して、眠りを妨げられてしまう日もあります。それはできる限り避けなければなりません。

 私たちの生活はストレスに満ちているといえます。しかし、レム睡眠中に多く夢を見ることで疲れた心のセラピーが行われている事実も分かっています。荒唐無稽で非現実的な「夢」を見ている時間は、実はとても意味のある癒しの時間だったのです。「夢」の世界に関する実態は後ほど解説します。

 睡眠時間が短い人の脳は早く老化し、ストレスにも弱く、免疫力も落ちるため風邪などの感染症にも脆弱になり、さらに慢性的な睡眠不足は脳の自己破壊も引き起こしかねないと考えられています。

 私たちが安らかに眠っている時間とは、脳が心身の健康維持や未来に備えてとても活発に活動している時間でもあるのです。

 この後は、睡眠中の脳内や身体の変化などをもう少し見ていきましょう。

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