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 本書を手に取ったあなたは、いま、心に大きな悩みを抱え、だれにも相談できずに立ちすくんでいるのではないでしょうか。
 体に症状が現れた時、私たちはすぐに病院に行ったり、市販薬を買って服用したりします。でも、心が疲れた時はどうでしょうか。なぜか反応は鈍感で、対処法もわからないまま放置し、やがて本当の心の病になってしまうこともあります。そうなる前に、心にも注意を傾けて、心の病気の芽を摘んでおくことが必要ではないでしょうか。
 「心身一如」という言葉があります。心と体は一体で、心が健康なら体も健康、心が病気になれば体も病気になってしまうという考え方です。いくら体の健康に気を配っても、肝心の心が不健康なら、体も病気になってしまいます。心は、ちょうど車のエンジンのように、体にエネルギーを与えてくれるものなのです。
 ところが、いまの社会は心の元気を奪う要素があふれています。リストラや倒産などの経済不況から起きる不安、幼児虐待や家庭内暴力、対人関係の摩擦、陰鬱な事件や事故の多発。こうした暗い社会状況の中で、知らないうちに心が蝕まれていることもあるのです。
 そういう中で心の病気を防ぐには、いち早くその予兆に気づくことです。毎日がつまらない、学校や職場に行きたくない、自信がもてない、眠れない、疲れが取れない、両親が嫌い、子どもがかわいくない・・・・こんな状態が続いたら、心がSOSを出しているサイン。心のケアが必要です。